『世界一キライなあなたに』(2015)★★★★☆

★★★★☆

自分の夢へのチャレンジを躊躇し仕事を転々としながら毎日を過ごしていたルイーザ。そんな中、半年の期間限定で彼女は富豪の世話係という仕事をはじめる。交通事故により車椅子で生活するウィルは生きる意欲を失っていた。関わり合うことでルイーザにもウィルにも変化があるのだが。

邦題だけでよくあるラブストーリーかなと思ってみたらそんなことはなく。ながら見をしようとしたら思いがけず映画に集中することになったし、主人公の決断について色々と考えることになった。

安楽死。
安楽死をのぞむ人の家族や愛する人はどんな形でもいいから生きてほしいと願うと思う。だけどそれは本人の苦痛と尊厳を無視した考え方でもあるように思う。
私は本人が正常な判断で自分が幸せだと感じることをするのであれば、基本的にはすべてよいことだと考えているのだけど、安楽死についてはすんなりとそう思えないのは、日本では自殺幇助が罪になるということや自死はいけないことだと考えているというのが頭に強く意識されているからだろうか。それとも「人間の尊厳」というものにあまり馴染みがないからなんだろうか。
人生の始まりと終わりだけ自分に決定権がないのも不思議ではある。人生の最期についても本人の意志の尊重って重要なことなのではないかと思った。

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