『チェンジリング』(2008)★★★★☆

★★★★☆

シングルマザーのクリスティンは5歳の息子ウォルターと暮らしていた。ある日、断りきれずに休日出勤に対応し自宅に戻ると息子の姿がなかった。
行方不明から5ヵ月後警察から息子が見つかったとの知らせを受けて対面することになるが、そこにいたのはウォルターの名を語る見知らぬ少年だった。クリスティンはこの少年は自分の息子ではないと主張するが警察は取り合わない。さらに彼女を警察が認定した事実を認めない異常者として精神病院に強制入院させるのだった。

こんな腹の立つ話が実話なんて。この絶望感しかない状態を体験した女性がいて、あの凄惨なことをした犯人がいて、堕落しきった警察の非道な行動が実際にあったことだと…。身の毛もよだつ話だ。

ウォルターのことを考えると苦しくなる。もし警察が初めからきちんと捜査していればウォルターを救出できた可能性もあったのに。実際の事件ではウォルター含め被害者の男の子たちはもっとひどいことをされたのだろうなと思うとため息がでてしまった。
ラストでクリスティンがウォルターと一緒に逃げた少年の話を聞いて流した涙は色々と複雑な気持ちが混ざっているのだろうなと思った。
クリスティンは亡くなる間際まで息子が無事であると信じていたらしい。このような体験をしても、絶望に打ちひしがれることなく最期まで希望を胸に生きていたのだと思うとクリスティンは強い女性だなと思う。

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